2013年01月04日

言葉あそび575交心v13z010404『 麦を踏む苦き若さの日々在りぬ 』

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★ 言葉あそび575交心v13z010404


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麦を踏む苦き若さの日々在りぬ


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 青春というのは昨日を踏みにじりたくなる衝動の繰り返しかもしれませんね・・・
 希望も夢も大きいだけに、己の卑小さが口惜しくて消え入る思いに苛まれるのでしょう。
 多かれ少なかれ青春は挫折の主人公の追憶に占有されています。


 踏みにじる憶い切なし野の菫   仁


 きみの光りの目を眩まする


 「踏」は「足偏」と「沓」の形声文字で、音符は「沓とう」です。
 「沓」は「水」と「曰えつ」とを組み合わせた形。「曰えつ」は祝詞を入れる「口サイ」の中に「一」神の言葉が入っています。「沓」はその「口サイ」に水をかけ、口サイを汚して、祈りの効力をなくす意味です。「踏」はその「沓」を足で踏みつけて口サイの効き目をさらに踏み穢すことを意味します。その意味は「けがす」のほかに「かさなる」「むさぼる」にもなります。

 ついでながら、「習」にも「曰えつ」があり、その「曰えつ」を「羽」で撫でています。羽で摺って口サイの効力を高めるんです。その摺る行為を繰り返すことが「習」です。同じ行為を習(かさねる)ので、「習慣」「学習」の意味が生まれてきます。

 「踏」は踏みにじって、穢すことですというマイナスイメージですけれど、人々の願い、祈りは「口サイ」の中にあるわけですから、口サイそのものが踏みにじられるわけではありません。やはり邪悪なものが混じり込んだ口サイの効き目を水をかけて消すのでしょう。
 白川さんによると、<踏むことは古くは地震を鎮めるためのまじないの行為で、中国には足で踏む種々の民俗があった>そうです。   。。。『字解』p525


☆☆☆ 漢字物語0114『 「減」 水をかけ祈りの効果減らす 』 へどうぞ!!! ☆☆☆


 


 麦踏みも古代からあったのですね。「麦」の字にも「足」が入っていて麦踏みの象形になっているんです。カミさんの知恵を分かち合って協働で生きてきたんですね。「学習」の積み重ねが文化です。


 麦を踏む苦き若さの日々在りぬ   仁


 老の妙適微酔い佳境





★ 徒然575交心v13z010402
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霜の草踏めば苦さの在りし日々
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 > 036傷ついた右往左往の蹠を蚊帳吊草を踏みて労わる   秋人


 労りのこころにじみしきみが指思いつ踏みぬ霜の畦草   仁


 霜の草踏めば苦さの在りし日々   仁


 されどしみじみ追憶の糧

 想違いご寛容ください。

★ 。・。・゜♪゜・。・。★ そのまんま575で交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★

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ラベル:漢字
posted by 老仁 at 21:53| 福岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 言葉あそび575交心 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする